大学で担当している「日本文化研究」の講義を
受講している女子学生から
「天皇や皇室に興味があるので、
何か読みやすい入門書はありませんか?」と相談を受けた。
なかなか感心、と思いながら以前、
私が手掛けた『週刊ポスト』(平成23年1月14・21日号)
の「天皇家50の謎」のコピーをあげ、
一緒に小林よしのりさんの『天皇論』を貸していた。
それを昨日返してもらったのだが、
彼女は返す時にこう言った。
「とても面白くて勉強になりました。
でも、小林よしのりさんて『AKBの人』と
ばっかり思っていましたけど、こんな作品も描くんですね」と。
心中、(ドヒャー)と驚きつつも、
「この人はもともとこういう作品を描く人なんだよ」と
優しく説明しておいた。
どうやら小林さんは、
今やある方面の若者には「AKBの人」になっているらしい。
そういえば、前にある財団の理事長室長とその部下の女性と
3人で雑談していた時に、たまたま小林さんの話題が出た。
話が妙に混線すると思ったら、
室長は「ゴーマニズム宣言」のファンでそっち系の作品しか知らず、
一方、部下の女性は「おぼっちゃまくん」のファンで
ギャグ系の作品しか読んでいなかった、
ということがあった。
昔のヒーローで「7つの顔を持つ」
七色仮面(或いはそのモチーフになった多羅尾伴内)
というのがあった。
小林さんもいくつの顔を持っているのやら。
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